オステオパシーは痛みなどの原因を探して、手技療法をその原因に対して行うことで、クライアント様の本来持つ自然治癒能力を目覚めさせる事を行います。ですので、クライアント様には施術に協力して動いていただくことはありますが、基本的には動かずに施術を受けていただくことになります。
ピラティスは正しい姿勢と骨のあるべき位置で動くことで、身体にかかる負担を減らし、ストレスに強い体を作ることのできるエクササイズです。また、呼吸と動きを合わせコントロールして動くことで心身の統合を目指すエクササイズです。エクササイズですので、基本的にクライアント様に動いていただくことになります。
体を動かすと痛かったり、痺れがあって動けないなどの症状のある方は、まずオステオパシーで原因を改善することをお勧めします。
症状がある程度改善したらピラティスでリハビリをすることで、ストレスに強い体作りをし、病気や怪我の予防をすることができます。
長い間症状のある方はこの方法が改善の近道だと考えています。
自分の体を自分でメンテナンスできるようになりたい、スポーツやダンスや声楽などのパフォーマンスを上げたい。という方はピラティスから始めることをお勧めします。
ピラティスをしっかり習得することで、自宅でセルフメンテナンスしていけるようになります。
クライアント様の状況や個人差もありますが、軽い症状であれば初回受けて改善を感じ、数日後にさらに楽になり始めることもあります。
慢性的な問題、長期間の悪い習慣の影響の問題の場合は、時間のかかることもあります。
特に骨の変形に伴う症状や、椎間板や膝や股関節などの軟骨や骨からの問題の場合は時間がかかります。
シエルクレイルでは、今までの悪い習慣で負担がきていた原因を減らして、正しい姿勢や動き方などをお伝えすることで、改善の方向に向かえるように提案させていただきます。
また、オステオパシー、ピラティスは病気や怪我の予防を重視しています。症状のない方でも、膝や股関節やヘルニアの手術など重い症状や病気になるリスクを減らすためにも定期的に通われることをお勧めします。
・どれくらいの頻度で通えばよろしいですか?
クライアント様の状況によりますが、症状のひどい方や長期間問題のあった方は初めの4、5回は週に1回ほど。
症状がある程度安定してきたら2週間に1回ほど。
症状がかなり安定してきたら、予防目的で月1回ほどの頻度でのメンテナンスを提案させていただいています。
もちろん個人差がありますので、状況や経過により提案させていただきます。
また、ご希望される方はピラティスを習得してセルフメンテナンスできるようになることで、数ヶ月や半年に一回メンテナンスで通われるくらいで済む、健康体になっていただくことが目標でもあります。
・オステオパシー施術は痛いことをしますか?
基本的にはソフトな方法の施術を行っていますので、なるべく痛みの起きないように行っています。
しかし、固着して硬くなっている組織には瞬間的な圧力や、持続した圧力を加える方法を行うことで、改善を早める方法もあり、その時に多少の痛みを感じることがあります。
そのような方法を行う前にはクライアント様に事前に確認をいたしますので、やめて欲しい時には遠慮なく申し上げて下さい。
オステオパシーは様々な方に対応できるように開発されていますので、あらゆる方法のテクニックがあります。なるべくクライアント様一人一人の状況にベストな方法を取り入れていくように心がけています。
・ピラティスとヨガは違いますか?
ピラティスとヨガは似た動きがありますが、違いがあります。
ヨガは静止してポーズをとる事がありますが、ピラティスは動きと呼吸を止めずに常にコントロールして流れるように動きます。
ですのでピラティスは見た感じでは踊っているような優雅な動きに見えます。
動きと呼吸に集中することで、今ある自分に集中しますので、雑念が消えて瞑想のような状態にもなります。
自分の内側に集中して行うことで、体と心の統一を感じる変化が出てきます。この時ピラティスの本当の楽しさを感じる事ができると思います。
また、ピラティスは柔軟性や筋力を求めません。簡単な動きと呼吸を正確に流れるように行うことを求めます。ですから他人と自分を比べることなく目指していけるメソッドでもあります。
・オステオパシーとカイロプラクティックは違いますか?
オステオパシーとカイロプラクティックは共にアメリカの医学です。
オステオパシーは1874年、カイロプラクティックは1895年に創始されましたので、オステオパシーの方が少し早く始まりました。
お互い素晴らしい徒手医学でありますが、考え方が違います。
カイロプラクティックは骨盤や背骨のズレや歪みを矯正することで、神経の圧迫を取り除き、痺れや痛みなどの症状を取り除くことを行う徒手医学です。
オステオパシーは体の全ての組織を見ます。手足、頭蓋骨、筋肉、筋膜、骨格、神経、血管、リンパ、内臓、脳脊髄液などなどです。
オステオパシーは、体は1つのユニットとしてみるという哲学がありますので、体の全ての箇所が施術対象になります。
また、オステオパシーにもカイロプラクティックにも、ズレや歪みを直接動かない方に動かす方法がありますが、オステオパシーには体が動きやすい方に動かして、体になるべく痛みや負担なく調整する間接法という方法があります。その点でもカイロプラクティックとの違いはあります。
しかし、双方とも独自の哲学を持つ医学であり、自然治癒能力を重視する医学でもありますので、どちらが優れたものであるといったものではないと思います。
それぞれ世界中で恩恵を受けている人々のいる素晴らしい医学だと言えます。
・Q : オステオパシーと整体は違いますか?
日本でいう整体とは曖昧な意味合いを持ち、大正時代にオステオパシーやカイロプラクティックが伝わった時に、その当時関わった日本人独自の考えなどを混ぜたものを表したりするようです。
現在では整体というとマッサージやリラクゼーションなどのことを表すお店も出てきています。
オステオパシーもカイロプラクティックもアメリカ、ヨーロッパでは医学として、学問として体系立てられていて、現在も研究が進められている分野です。
テクニックだけを取り上げるとアメリカ式の整体とも言えますが、本質は世界的に認められた医学であり学問です。
整体が悪いものではなく、曖昧なニュアンスで捉えられている言葉だから色々誤解があるのではないでしょうか?
当スタジオでは、オステオパシー専門の学校で3年間学び、専門の資格MRO(J)を所得したオステオパス(オステオパシーをする者)が施術にあたります。